こちらの記事、前回に引き続きElectribe Samplerの機能紹介ページになります。
前回の記事では搭載されているシーケンサー、シンセサイザー機能について紹介しました。
今回はこの機材のメイン機能であるサンプラー機能について触れていきます。
Electribe SamplerにはAudio In端子(ステレオミニプラグ)がついており、そちらに音源(スマホやipod等)を接続することで音を入力することができます。
サンプラー機能というのは、その音を録音してElectribe Samplerに取り込むことができる機能です。
録音した音はシンセサイザー機能の部分で説明した音色とほぼ同様に扱うことができます。
フィルターを含む各種エフェクトをかけて加工することが可能です。
また、リサンプリングすることもできるので加工後の音を一つのサンプルとして録音しなおすこともできる仕様です。これがけっこう有難い。
サンプラーとしてのもっとも簡単な使い方だと、
例えば効果音(クイズの正解音、拍手の音等)を録音しておいてパートにセットしておき、
タイミングを見計らってトリガーパッドを押せばお手軽に再生できます。
簡易的な舞台装置のように使えますね。
また、楽曲中でも楽器の音では再現するのが難しいもの(泡のような音等)も
事前に録音さえしておけば簡単に鳴らすことができます。
アンビエント系にも強い点です。
このElectribeという機種には青色の物とピンク色の物があり、
前者がElectribe 2、後者がElectribe2s(Sampler)となっています。
このサンプラー機能はピンク色の方にしか搭載されていませんのでご注意ください。
(代わりに前者は内蔵音源の種類がより多くなっています)
Electribe Samplerを実際に使ってみての感想
ざっと大まかな機能の紹介をしました。
まだ買って一か月くらいですが、使ってみて思ったことを赤裸々に書いていこうと思います。
◎いろんな音が出せて楽しい!
・・・子どもみたいな感想ですが、本当にとても楽しいのです。
これ1台で16パート分の音が出せるので、非常に便利。
初期プリセットパターンの音を聞いてるだけでもすごく参考になります。
◎意外と持ち運びやすい!
複数の重要な機能がついていてこのサイズで収まっているのがいいですね。
少し大きめのカバンで十分持って運べる程度の重量感。
〇ライブパフォーマンスに使いやすい!
前回の記事に書いたように、事前に作り込んでおいたパターンを連結して楽曲構成できるパターンチェイン機能や、
MIDIクロックのやり取りによる外部機器とのテンポ同期など、
ライブの際にも使い勝手が良いつくりとなっています。
ただし・・・
△ステップシーケンサー、サンプラー機能は多少慣れが必要
ステップシーケンサーモードの入力に関しては少し手間取ります。
早くて細かいフレーズを作る際には1音ずつエディットしていくことになるので、
テンポを落としてリアルタイム録音し元のテンポに戻すほうが早いかもしれません。
また、サンプラーはワンショット素材(効果音のような再生したら一度だけ鳴る物)を作成する分には非常に早いですが、シンセの音のような持続音のサンプリングの操作が少しややこしいです。
波形表示させることができません。数字を見ながらスタート、エンド、ループポイントなどを手作業で設定していくことになります。
これがなかなか手ごわいですね・・・。うまく調整しないとブツブツしたノイズがのります。
△同時発音数の限界
マニュアルによれば、最大同時発音数は24となっています。
・・・が、これは音源やエフェクトの種類によって減るとも書いてあります。
ハードウェアの処理の問題なのでしょう。
実際に16パートを同じタイミングで鳴らすと、鳴らない音が出てくるときがあります。
発音タイミングをずらすか、絶対に鳴らしたいパートの優先度を上げることで何とかすることはできます。
まあ前向きにとらえると不要な音、エフェクトを削ってスッキリさせる作編曲を身につけるにはいいのかもしれませんね。
今のところ気になったのはこのくらいです。
さいごに
曲を作ったことのない方、楽器を触ったことがない方でも気軽に遊べるガジェットです。
特にダンスミュージックを作ってみたい方にはオススメです。
(ちなみに僕はアンビエント系を作るために買いました)
2台つなげて遊べるらしいので誰かと一緒に使ってみたいですね。
ソロパフォーマンスにも取り入れる実験中です。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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