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ハラハラアメリカ道中記~乗継~

 

無事に入国審査が終わってもまだ落ち着けません。

乗継という関門が待っていました。

 

 

入国審査を通り抜けると当然ですがそこからはもうアメリカの地です。

ありがたいことに看板には日本語表記があったのですが、先ほどまでたくさんいた日本人の姿を見かけません。

みなさん足早に行ってしまったのでしょうか。

 

 

とりあえず、預けた荷物をぐるぐる回るレーンで一度受け取ります。

荷物の紛失もまれにあるそうなので、あってよかった。

 

 

周囲からは当然英語しか聞こえてきません。

少し喧噪に飲まれそうになりながらも次の準備をしようとしていたところで、

 

 

「Excuse me?」

 

と不意に女性に声をかけられました。

 

 

もしかしてコロンバスへ行くの?と聞かれたので

そうですと答えました。

バイオリンを背負われていたので同じワークショップの参加者かな?

 

英語が得意でないことと初フライトで戸惑っていることを伝えると、

こっちだよ、と案内してくれました。

 

 

心細かったところに救いの手を差し伸べてくれるなんて、女神か・・・。

異国で人のあたたかさを知りました。

 

 

そのままついて行って手荷物検査場に向かいました。

並んでいると係の女性が近づいてきて、

 

「~~~~~~~~~~~~~~~~?」

 

親切そうに何か言ってくれているのですが聞き取れませんでした。

困っていると大きな荷物と方向を指さしてくれました。

そして男性の係員と少し何かを相談して、僕の分と一緒にいる女性の分の荷物をどこかへ運んでくれました。

 

(後で気づいたのですが、手荷物検査の前に再度大きな荷物を預かり所へ預けるのを忘れていました。どうやらそのまま預かり所へ持って行ってくれたようです。)

 

 

 

その後、一緒にいる女性と少しだけ話をすることができました。

どうやら彼女はもう間もなく出発する次の便に乗るようでした。

ちなみに僕は乗り継ぎ待ちが6時間ほどあります。

 

 

と話してるうちに検査の順番が回ってきました。

検査官にパスポートを見せ顔確認。

 

荷物からPCやスマホ等を取り出し、ベルトを外し、靴まで脱いでレーンに載せて送ります。もちろん楽器も。

女性が先にやってくれたのでとりあえず見様見真似。

そして自分は金属探知機をくぐります。

 

 

 

ここがよろしくなかった。

 

 

 

探知機を抜けた後に男性の検査官に止められました。

 

 

「~~~~~~~~~~~~~~~~」

 

 

早口で何か言われますが全く分かりません。

 

 

「~~~~~~~~~~~~~~~~~」

 

「~~~~~~~~~~~~~~~!」

 

「~~~~~~~~~~~~~~~~?」

 

 

怒涛の勢いで英語が飛んできます。

よくわかりませんが、よろしくなさそうな状況です。

気おされて、非常に焦りました。

 

 

検査結果の画面のようなものを見せられて、何か説明されます。

よくわからないけど、どうやら自然にうつらなかった様子。

くまなくボディチェックされ、再度探知機をくぐることに。

 

 

検査官が何か腑に落ちなさそうな顔をしつつも、何とか通してくれました。

 

よかった。

 

ホッとしました。

あれだけの勢いで捲し上げらたので怖かったですね・・・。

 

 

 

ようやく検査場を抜けて乗り継ぎロビーに向かいます。

女性の姿はもう見当たりませんでした。急いでいたようなのでどうやら先に行ったようです。

ぜひともゆっくりお礼が言いたかった。

 

 

長い通路を渡り何とかゲートにたどり着きました。

便は定刻通り運航しているようです。

 

 

もうこの時必死だったのと疲労がたまっていたこともあり空港内の写真を撮るのを忘れていました・・・。

たくさんの飲食店やショップがあり非常に大きい空港です。

 

 

買い物をしたかったのですが、先ほどの出来事がトラウマで英語を使える気がせず諦めてだらだら過ごしました。

ここで覚えたのはATMでのお金のおろし方ですね。

 

 

そしてようやく搭乗。

一時間ほどのフライトで無事コロンバス国際空港へ着きました。

デトロイト周辺の上空から眺める夜景は美しかったです。

 

 

 

今回はここまでにします。

最後までお読みいただきありがとうございました!